安全登山のガイド
無理のない計画を立てましょう
山での行動は「早発ち・早着き」が基本
山の天候は変わりやすく、危険が伴います。
太陽にあわせた行動を考え、計画を立てましょう。夜の山は危険でとても歩くことは出来ません。
早朝に出発し、お昼頃には山小屋へ到着できるように計画を立てて下さい。
安全に楽しい登山を楽しみましょう。
山の午後は天候が変わりやすく危険です。
早めに到着する計画立てを心がけましょう。
登山計画書を提出しましょう
登山計画書(登山届、入山届)の提出は任意ではありますが、徹底して行ってください。
登山計画書を提出することで、遭難や行方不明時の初動捜索が容易になり、救出が行いやすくなります。
(2014年の御嶽山噴火では、届出を出さずに入山した方が多く、行方不明者の把握を難しくしたとの指摘もありました。)
自分の身を守る為に、またご家族の為にも登山計画書は必ず提出しましょう。
救助の要請は慎重に!
万が一の遭難事故、仲間で処理できないときは?
⇒ 警察、または最寄りの山小屋へ
早急な救助活動のためには、民間の救助隊やヘリコプターの協力が必要になる場合があります。
その際の費用は、遭難者の負担となります。
登山のマナー
挨 拶
すれ違うときは「こんにちは」、
追い越すときは「お先に」と挨拶をしましょう。
挨拶は登る側から。
下りの人は、登る人から挨拶されるまで待ちましょう。
ちょっとした会話が登山のアクセントになり、登山の思い出に実感を与えてくれたり、思わぬ交友関係が広がることもあります。
なにより気持ちがいいですね!
すれ違いは登り優先
一人分の幅の登山道で対向者が来たときは、斜面を登る側を優先しましょう。
全ての基本は安全第一で考えましょう。
下る方が、登るよりも転倒しやすく、落石を起こす危険性が大きいです。
そしてそうなった場合に上に居る側が落石を起こすと、下に居る人に被害が及ぶなどが考えられます。
しかし、ルールに捉われ過ぎもよくありません。
臨機応変に対応し、安全第一で行動しましょう。
登山道の外に出ないこと
足の置き場には気を使いましょう。登山道は安全に通れる道ということで整備されています。そこをはずれると落石を誘発したり、転落の危険があります。
また、何もないように見えても、夏には高山植物が咲き乱れる場所だったりします。踏み荒らしてしまえば、一度失われた自然を再生するのはとても難しいことです。
写真撮影や、ショートカットする為に立ち入り禁止ロープを越えてはいるのは止めましょう。
夜に山小屋の前で大声で話さない
小屋の中には寝ている人が居ます。
登山では翌朝が早いために、山小屋の消灯は8時から9時ごろになっています。そうでなくても静かな山の中は小さな物音でも響きます。夜間登山をする人は、山小屋近くで大声で会話したり騒いだり、笑い声をあげないように気をつけましょう(実際には、ヒソヒソ声でも耳について、眠りを妨げるようです。出来るだけ無駄な会話はしないようにしましょう)。
これは、テント場でも同じです。テントはしゃべり声が筒抜けですから、夜になったら声を抑えましょう。
火気の取り扱い
山で一個人が起こしうる大きなトラブルと言えば、真っ先に火事が挙げられます。
火事はちょっとした不注意で容易に発生し、取り返しのつかない事態を引き起こします。山中には火を消すための水も消火器もなく、消防車も入れません。何か事が起こってから対処しようとしても、火が燃え広がってからではすでに手遅れなのです。
火の取り扱いには十分注意を払いましょう。
登山靴の選び方
登山靴は登山に行く上で非常に重要な道具のひとつです。
ですから登山靴の選定を間違えると足に豆が出来たり疲労度が他の人より発生したりといったことが起こります。
また登山靴には色々な種類があります。これらの選択を間違えると最悪の場合は遭難といったケースも発生します。
特に冬に軽登山靴で雪山に行くと凍傷が起こり歩けなくなるというケースも発生しています。
軽登山靴
【 用 途 】
1泊2日から2泊3日程度の縦走に適しています。
岩稜帯、長期縦走には不向きです。
エリアとしては、蝶ヶ岳、常念岳、燕岳、涸沢への縦走など 岩稜帯(岩角等に足をぶつけけがをする可能性がある。)
長期縦走(靴底が薄いので疲労度が大きい)
重登山靴
長期縦走(2泊3日以上)、岩稜帯向け。
雪山等 エリアとしては、穂高岳、北穂高岳、槍ヶ岳への縦走などこの登山靴は履きなれていないと足に豆ができる可能性があるので登山靴を履きならす必要がある。
定期的なメンテナンスも必要。
クライミング専用靴
昔はクライミングでも登山靴で登っていたが、現在は専用の靴を履く場合が多い。
これは屏風岩等北アルプスの岩場で使用している。
インドア等のスポーツクライミングのシューズ等色々なものがある。